◆1999年3月第4週のぶりてんコラム◆
3月24日号 NO.221
『ニューヨーカーへの道』〜病気のかかり方2〜
この冬はフルーが大流行りでしたね。わたくしもしっかりかかりました。
このフルーというのは、日本語で言うインフルエンザのことでして、わた
くしがかかったのは、ストマック・フルーというやつでした。
「ストマック」というぐらいですから、胃とか腹に来るフルーなのです
が、これがなかなかおもしろかったのであります。
私の場合は、突然吐くってことはなかったのですが、突然下痢するという
現象が起きました。
朝、近くのデリでエッグ・サンドイッチを買いまして、それを食べた直後
に下痢し始めたのであります。
そうなりますと、当然「ゲッ! このエッグ・サンドイッチ腐ってやがっ
たんだ」と考えるのがフツーですね。特にタマゴはあたったらヤバイですか
ら、わたくし、トイレに座って嵐のような下痢に襲われながら、「やっぱり
タマゴは恐いのう」などと納得しておったのであります。
その嵐は3日間続きました。何も食ってないのに出ること出ること。身体
のすべての水分を出し切ったという感じでしたね。
当然、身体に必要な栄養分まで体外に流し切っちゃったわけですから、も
う大変。まったく動けなくなってしまったのであります。立ち上がるとクラ
クラしてブッ倒れそうになるのです。
その3日の間、私は心の中でこんなことを誓いました。
「もう一生エッグ・サンドイッチは食べないぞ」
ずーっと食あたりだと信じてたんですよね。
結局、病院には行きませんでした。「食あたりは気合いで治る」という信
仰が私の中にありまして、それが病院に行かせなかったのであります。
3日間、ほとんど何も食わずに生き延びてきた私が、最初にぬおーっと
食ったのは、GOレストランのポーク・カツカレーでした。これがうまいんだな。
別にそれまで下痢してたから、似たようなもので補給しようというわけで
はなく、ただ単にカレーが食べたくて、ついでにGOのカツカレーはニュー
ヨークで一番おいしい、という単純な理由で私はポーク・カツカレーをお持
ち帰りしてしまったのであります。
そのカレーを食ったことで、わたくし、完全復活いたしました。
「ストマック・フルーの後には、ポーク・カツカレー」
今回、フルーにかかって学んだことのひとつです。
で、どうやってそれがストマック・フルーだとわかったかと言いますと、
私が復活したその日に、今度はうちのかみさんが同じような下痢を始めたの
ですね。
症状がまったく同じで、まったく同じように寝込みました。
ベットに寝ているかみさんが、私を指差しながら言いました。
「お、お、おめえが移したんだぞ」
それで、「そうだ。これは食あたりじゃなくて、ストマック・フルーだっ
たんだ」と気がついたのであります。
教訓としては、「エッグ・サンドイッチを食べて急に下痢しても、それは
食あたりだとは限らないわよ」てな感じになるのでしょうか。
いや〜、今回のフルーは、学ぶことが多かったなあ。
ははははははは。
徹
Return to Home Page