◆1998年9月第2週のぶりてんコラム◆
9月8日号 NO.181
『ニューヨーカーへの道』〜あなたは挨拶できますか?3〜
というわけで、皆さん、今日から日本人同士きっちり挨拶するようにしま
しょう。
アメリカ人と「ハロー」とか「ハワユー」とか交わす時って、何かすがす
がしいものがあるじゃないですか。あの調子です。
挨拶することによって、目に見えるカタチで何がどうなるってわけじゃな
いのですが、人間やっぱりコミュニケーションする動物ですからね、そのコ
ミュニケーションのすべりをよくするという意味においても、挨拶というの
はベリー・インポータントなのであります。
逆に言いますと、人間というのはコミュニケーションなしでは生きられな
いわけでして、そこのところをしっかり理解すれば、自然とむくむく挨拶す
るようになるはずです。
さあ日本人同士でも「はじめまして」「こんにちは」を軽くしっかり言え
るようになろうではないですか。ね?
わたくしの友人に沖縄の離島に住んでた人間がおりまして、彼の話により
ますと、その島では、島民のほとんどが、会ったすべての人に「こんにち
は」「こんばんは」と挨拶してたとのことでした。
夏になるとその島には山のように本土から観光客が訪れるのですが、島民
たちは彼らに対しても「こんにちは」「こんばんは」とやってたそうです。
この心意気ですよ。
ただ、この友人、その島にいたせいですっかり挨拶癖がついてしまい、東
京に出た時、羽田空港で同じ調子で会う人会う人に「こんにちは」と挨拶し
てしまったそうで、でも誰も「こんにちは」と応えてくれなかったため、
やっと自分の置かれた状況が把握できたらしいです。
私も5番街ですれ違った日本人全員に「こんにちは」と挨拶しろとは言い
ません。ただ、今よりももう1歩2歩できれば3歩、挨拶の許容範囲を広げ
てみてはいかがでしょうか。
日本人というのは、自分の仕事の関係ですと、必要以上にコメツキバッタ
のようにへこへこ挨拶しがちなのですが、そのエネルギーを少し普段の生活
のほうに振り替えてですね、今まで何度もすれ違ったことがあるんだけど挨
拶なんてしたこともない、同じアパートに住む日本人などに、「こんにち
は」と声をかけることから始めてみてはどうでしょう。そのひとことで、こ
れまでの緊張感から解放されるのです。
だってあなた、同じ日本人だってわかってるのに、なんだか言い出せなく
て、「挨拶しよかな。でも恥ずかしいな。向こうが挨拶してくるの待とうか
な。でも挨拶してくるかな」なんて考えてるエレベーターの中の空気って、
やたらと重すぎちゃうじゃないですか。
そして今日も、何もしないうちにエレベーターから降りてしまうのです。
挨拶しないことによって得る奇妙な安堵感よりも、ちょっと無理して挨拶
したあとの爽快感のほうが、ずーっと気持ちいいんですって。
でもひとつ気になるのは、勇気を振り絞って挨拶したにもかかわらず、見
事に無視されてしまった場合です。
その時は、相手が挨拶し返すまで挨拶し続けましょう。そのうち相手も、
「もう勘弁してくれ〜、ちゃんと挨拶するからよ〜」的に挨拶返ししてくれるはずです。
健闘を祈ります。
徹
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