◆1998年2月第1週のぶりてんコラム◆




2月5日号 NO.100
『Prof. New York』
ニューヨークの大学で学んでいて面白いことの一つに、世界各国か ら来た留学生と会える、ということがあります。
今とっているクラスを例に挙げてみても、イギリス、ギリシャ、ス ロバキア、台湾、タイなど、国際色豊かです。
もっと面白いのは、その国々でアメリカに対する印象が全然違って くることです。
では、フランス人はアメリカをどう思っているのか、今日はそれを 探ってみようと、ここにフランスからの留学生であるラティシアに 来てもらってます。
ボンジュール。
「コニチワ」
ラティシアはここニューヨークに来てどのくらいになるの?
「まだ半年ってとこね。交換留学だからすぐフランスに帰るのよ」
わざわざニューヨークまで来て勉強してるわけだけど、アメリカが 好きなの?
「・・・あんた狂ってるの」
え?、好きじゃないの?
「だって、アメリカって文化も何もないじゃない。たかが200年 しか歴史のない国よ、ここは。それに比べて、ヨーロッパ、とくに 我がフランスには長い歴史があるのよ」
ま、ヨーロッパに比べたらね、文化的には何もないよね。
「でしょ、重みがないのよ」
でも、ハリウッドの映画とかはすごいじゃない。
「アナタ何もわかってないわね。あれは映画じゃないのよ。そりゃ 派手だけどね、でもそれだけじゃない。バンバンガンガンうるさい だけ。子供のときはみんな見てたけどもう見れないわよ」
なるほど。でもラティシアが「戦場のメリークリスマス」を知って たのにはびっくりしたよ。
「あの映画はフランスでも有名よ。やっぱり映画もアートなのよ。 我が国は芸術に関してはうるさいの。ハリウッドみたいに、ただ金 使えばいいってもんじゃないのよ。ハリウッドの映画はただの子供 だまし。」
ふーん。
「子供だましといえば、ラスベガスもそうね。フランス人はみんな あれ、子供っぽいと思ってるわ。キラキラピカピカして、何なのあ れ。センスのかけらもないじゃない。あんなんでだまされるって所 詮バカなのよ」
バ、バカですか?
「だってそうじゃない。あなた覚えてないの、あのマクドナルドの コーヒー事件。コーヒーが熱かったからって告訴して、それだけで も十分バカだけど、さらにその裁判で勝ったのよ!あなた信じられ る?」
いや、日本じゃ絶対に起こらないね。
「でしょ。さらにアメリカ人ときたら、服のセンスないしね」
あ、それは俺も同感。
「トレーナーに変なジーンズにスニーカー。更にそのトレーナーに は大学のロゴかなんか入ってたりして。だっさいわよ。やってらん ないわ」
じゃさ、ラティシアがアメリカで学ぶことなんて何もないんじゃな いの?
「そうね、ま、ただアメリカ人の中にいれば気分が良くなることだ けは確かね。バカが多いから。」
それじゃ、アメリカがそこまで嫌いなのに、なんでラティシアはニ ューヨークで勉強してるの?
「そんなもん決まってるじゃない」

「ニューヨークがクールだからよ」
MediaBlitz



2月3日号 NO.99
『ニューヨーカーへの道』〜入国のカタチ2〜
会社などの後ろ盾なく、一匹狼状態で入国する長期滞在狙いの日本人の皆さ んは、通常F-1ビザをお持ちのようですね。
まあ、一番妥当と言えば妥当なビザなんでしょう。
今から6年前に私がいただいたF-1ビザは、5年間有効でした。最近、 「いや〜ん、5年ビザはもうなかなか取れないのよ」とか「1年ビザだって 出ないんだから」などという声もよく聞くのですが、一方で「え〜?  簡単に5年のヤツくれたよ」という人もいるから不思議なのであります。
一部には、「都市圏領事館」と「地方領事館」の違いではないか、という意 見もあります。「都市はきびしく地方はゆるい」。そういう見方が強いです ね。
ただ、実態についてはだれもわからんわけでして、これはなんとかせねばな らんとこなのであります。
そこで、わたくし考えました。名付けて「ビザ最前線ホームページ」。
まず、掲示板方式のホームページを作ります。アクセスした人がその場で書 き込めるタイプのヤツですね。
で、日本の各アメリカ大使館・領事館ごとにページを作り、それぞれの公館 におけるビザ・チャレンジ勝敗結果を挑戦者たちに逐次アップデイトしても らうのです。
「5年狙ったけど、くだけ散ったぜベイビー」
「あそこの領事館には、キャシーとかいうクソババアがいるから要注意だぞ みんな。そいつに当たりそうになったら、”う! 急にお腹が。盲腸かもし れない”とかなんとか言って、一時撤退すべきだ」
「1年でよかったのに、5年もくれたぜ。担当官のトムちゃんよ、この恩は 一生忘れねえぜ」
そういう類いの情報がガンガン掲載されるホームページを作るのです。
そこで得た情報を元に、攻めるべき領事館を決定・行動。作戦完了後にまた また「ビザ最前線ホームページ」に報告。この繰り返しで、その輪、つまり ネットワークはどんどん広がる。
すばらしい。まるでネズミ構のようです。
この「ビザ最前線ホームページ」、アイデアだけ差し上げますので、だれか やりませんかね。
                        徹



2月2日号 NO.98
『先週のタブロイド・ニューヨーク』
よくアメリカの映画の中で、夜デパートを警備する犬がいますよね。今回 は、その犬たちのお話です。
1月31日付『Daily News』にニューヨークのガード犬たちについての記事 が掲載されてました。
この記事によりますと、現在ニューヨークには、約2600匹のガード犬が いるそうです。
その中でもっとも有名なのが、ニューヨークのデパート「メイシーズ」の ドーベルマンたちです。
Macy、Pentagon、Max、Nickyの4匹は、昼間はメイシーズの最上階にある それぞれの冷暖房付き犬小屋で寝ています。で、閉店後の夜、売り場に下り て働き出します。
彼らは、夏の間は週1回、冬は2週間に1回の割合でお風呂に入り、年に2 回、健康診断のために獣医を訪れます。
すばらしい待遇ではないですか。
メイシーズがガード犬を導入したのは、1952年のことです。それから数 回の世代交代が行なわれ、現在勤務中の4匹はすべて7歳。通常、10、 11歳まで働くそうです。
さて、このガード犬の話を聞いて、人々がもっとも興味を持つのは、彼らの 便、つまりウンコとオシッコについてではないでしょうか。
え? そんなわけないって?
おだまりなさい。
残念ながら、この記事には、彼らの便についての記述は見当たりませんでし た。
だってアナタ、彼らが数千ドルもする毛皮のコートにオシッコちゅーっとし たり、豪華絢燗のキングサイズ・ベッドの枕元にトドメのウンコをしたりす る可能性だってあるわけでしょ。
これらをメイシーズ側はどうハンドルしているのか、非常に興味のあるとこ ろですね。
ま、今後、メイシーズに行かれるようなことがありましたら、十分にご自分 の足下、腰元、枕元にお気を付けあそばせ。
踏んだ、座った、寝そべった後では手遅れになりますからね。
                       徹

「ぶりてんNuts」編集部


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