◆1998年10月第2週のぶりてんコラム◆
10月13日号 NO.189
『たわごとコラム』
ニューヨークという街は、人間を小さくしてしまうのだろうか。
今日、ニューヨークを訪れていた私の親友がこの街を去った。ここの大学を
卒業した彼にとっては、数年ぶりのニューヨークだった。
彼といろいろと話した。私のこと、彼のこと、仕事のこと、共通の友達のこ
と。
その話の中で私は痛感したことがある。
日本に帰った彼に比べて、ニューヨークに残った私とその共通の友人たちは
ほとんど成長しておらず、かえって人間が小さくなっているということだ。
何も持って「人間が小さくなった」というかが問題になるが、ひとつ言える
のは、皆、聞きもしないのに自分がニューヨークにいることの正当性を、自
分がいかにがんばっているかを、必死に、そして必要以上に主張するのであ
る。
まるで、何かを恐れるかのように。
当然そういう部分は自分にもある。
では、なぜそうなるのか。
別にニューヨークにチンタラしてもいいではないか。無理してまでがんばる
必要があるのか。
でも、一方には、必死で自分自身のことを弁解しようとする私がいる。
私は、ニューヨークに住むことは日本人にとってプラスになると信じてきた
し、今でもそう思っている。
でも、最近その考えが揺らぎ始めている。
「日本人としてこの街に住むことのマイナス面」
正直言って、あまり直視したくない問題だが、これからこの街に住み続ける
自分にとっては避けては通れないテーマだ。
これ以上、自分が小さくなる前になんとかしなくてはならない。
早速「週刊Nuts」紙上で話し始めることにしよう。
ひろ
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